후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
山で困った話
次に僕は冬季の雪崩について、もっと詳しい研究をしてから執筆するだろう。冬季、春に出るような雪崩が出たりしては、あまりに滑稽だから……。
山で困った話
山で困ったことはあるが苦しんだことは只の一度もない。というと如何にも大きく出るようだが、実は苦しむ――つまり自分の体力なり資金なりの範囲以外に出るような山へは、行ったことが無いのである。
勿論へたばったり、大雨で猿股まで濡れて了ったり、白馬尻の岩小屋で二日間雨にとじ込められ、小屋の中まで水びたりになった為に、まるで鶏みたいに石の上にとまっていたり――これは十数年前の話である――そんな時には苦しいとも思った。だが後から考えると、苦しみよりも愉快さの方が多い。
◇
恐らく一番困ったのは「山で」ではなく「山に就て」であろう。大阪にいた頃、大阪市に近いある郡で一年に一回神主さんの会合があり、それには毎年きまって毎日新聞社の人が講演に行くことになっていた。これに引張り出された。何でもいゝから、山に就て話せという命令なのである。会場は淀川にそった古い町の神社、崖の上にあるので、とても景色がよく、凉しくていゝ気持だったが、講演会場が社務所。