일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면

아오조라 문고

大阪ホテルのシャトウブリヤンを塩からいと思っていた舌は、半煮えの飯を食道へ押し込み、固い干鱈の一片を奥歯の方へ押してやる。更に夜となれば、前夜寝台車のバースがでこぼこで眠れなかったという背中が、あるいは小屋のアンペラに又は礫まじりの砂の上に平気で横たわって平気でねる。

夜があける。顔を洗うでもなければ、歯を磨くでもない。一つには水がつめたくて手を入れたり、口にふくんだり出来ないからもあるが、それよりも「こゝは山だ。顔なんぞ洗わなくってもいゝんだ!」という気がするからである。髯は勿論剃らぬ。これが自宅にいると、顎の下に三本残っても気にする性質の男なのである。

今度私は山へ行って、つくづくと考えて見た。自分は一体何をしに登山するのだろうかと。

勿論六根清浄を唱える宗教的のものではない。岩石や植物を研究するには素養が足りぬ。遊覧を目的とするにしては、労働が激し過ぎる。「征服する」べく、北アルプスの山々はあまりに親し過ぎる。高い所に登ることが、別に精神修養になるとも思わぬ。三十を越した私に取っては、深夜酒に醉って尾崎放哉の句を読む方が、よほど精神修養になる。