후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
――殊に星空の下、火をたいて身体をあたゝめる快楽に至っては、いずれも我等の先祖が経験した処のものである。
私がいた頃、米国では盛んに Back to nature ――自然にかえる――ということが流行した。何をしたかというと、きたない着物を着て、野原や林へ出て行く丈である。つまり野蛮な真似がしたいのである。又、ボーイスカウトなんてものも、やっている連中はいろいろと七面倒な規則や理屈をつけるかも知れぬが、要するに、路をさがしたり、焚火をしたり、つまり子供の持っている野蛮生活へのあこがれを、巧に利用した企なのである。
米国ついでに、もう一つ米国の話を持ち出すと、私のいた大学、プリンストンの寄宿舎には、全部ではないが、オープンファイアプレースを持つ部屋が沢山あった。大きな薪を燃やす炉である。寄宿舎には勿論完全なスティームが通っているのであるから、何も顔ばかりほてって背中の寒い炉を置く必要はないようだが、それでも、態々スティームを閉め切って、薪を燃す連中が沢山いた。何故薪の方がいゝのか判らぬ。どうも人間、あまり文明的になると、反対に野蛮な生活が恋しくなるものらしい。