후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
荷物を置いて身軽になった一行は、八日町の通りを東へ、東山の中腹にある大町公園へスキーの練習に出かけた。狭いけれども雪の質は申分ない。一同は心ゆくまですべるのであった。テレマーク、クリスチャニア、ジャンプ・ストップ……近藤リーダーは時おり注意を与えた。もっと右に体重をかけて! 腰はこういう風に曲るんだよ! 長い二本のスキーが、まるで身体の一部分みたいにいうことを聞いて、公園の処女雪には何百本もの見事なスプールが残された。
◇
大町の盆地をへだてた向うには籠川入りが吹雪の中で大きな口を黒くあけて待っていた。川に添って岩茸岩まで二里半、畠山の小屋まで三里、大沢の小屋まで五里、そこから夏でも三四時間はかかる針ノ木峠にさしかゝって頂上を極めると、右には針ノ木岳、左には蓮華岳……スキー登山の素晴らしいレコードをつくった去年のことを考えて、心の踊るのを禁じ得なかった人もあろう。
◇
その晩には信鉄沿線の有明村から案内者大和由松が来て一行に加わった。大和はスキーが出来るので、大沢の小屋で一同の用事をすることになっていたのである。