후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
クレメンツ・ルッペン
この話はコリンスという人の書いた「マウンテン・クライミング」なる本に出ている。アルプスのガイド達は登山中如何なる事情があってもアイスアックスを置きざりにしてはならぬという不文律を固く守るのだそうである。一寸面白い話だから、うそか本当か知らないが――まさかうそではあるまいけれど、コリンス先生の著述目録を見るとカメラ、ワイヤレス、飛行機、山、等いろいろな物に関して本を出しているので、いさゝか当世流行の大衆向きライタアらしく、従って面白く書くことを目的としているから、ひょっとしたらこの話も又聞き位かも知れぬ。――アイスアックスの話の序に紹介する。
クレメンツ・ルッペン
クレメンツ・ルッペンはその時すでに五十の坂を越していた筈である。ヒョロヒョロして、思いがけぬ所に妙な角度が見える奇怪な身体つき、そしてオープン・アンクルの靴が彼の固い、やせた脛の後から、変な格好につき出ている。而もひとたび岩に触れ、氷を踏み、通路も碌に無い場所を疲れず倦まず大股に急ぐとなると、こんな風な調子の悪さはすべてなだらかな「力」のカーヴに変るように思われ、彼は屈強なフォームの確かさと優美さとを以て動いて行くのであった。