일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면

아오조라 문고

二

ないか。

半之助は首を振った。

――安倍半之助はもう、この世にはいない、おれはもうまったくべつの人間なんだ、此処で会ったことは、誰にも云わないで貰いたいし、このまま忘れて貰いたいんだ。

主馬は、半之助の決心が、動かないものだ、と察したらしい。最後に、――いったい、なにが原因なんだ。と訊いた。半之助は微笑しただけで、返辞はしなかった。

二

蕨平の住居は、土地の者たちが建てて呉れた。

そこは甘利山の頂上へ登る道と、椹ヶ池へゆく分れ道の手前で、雑木林に囲まれた、かなり広い、平地になっていた。水の便は少し悪いが、北と西を茅戸の尾根が巻いていて、風雪を除けるのにいいし、平地の端へ出ると、東北と南に、遠く近く、うちひらけて、重畳たる山なみを、展望することができる。

家は杉皮葺の小さなもので、部屋二つに水屋。うしろに物置小屋があるだけの、極めて簡素なものであった。東がわの小部屋には机を置き、南面の八帖には炉を切った。水屋に続いている土間に、釜戸を造ってあるが、平常の煮炊きはその炉で用が足りた。

食糧や日用の品は、もう韮崎までおりなくとも、土地の者がすべてをまかなって呉れた。