일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면

아오조라 문고

廊下に面したほうは明り障子であるが、他の三方は壁と襖なので、うす暗いうえに、いつも湿気が絶えなかった。

梅雨から秋ぐちへかけて、それがもっともひどく、朝はやく出仕すると、敷き畳に青黴のはえていることなども、稀ではなかった。部屋の中は年じゅう、物の饐えるような匂いが、こもっていた。天床も柱も、襖も、障子の桟も、みな煤けて古び、蠅の糞がいちめんにこびり付いている。そして、これらのものは、ときにじっと眼をとめていると、絶え間なしに磨り減り、頽れ朽ちてゆくのが、見えるようであった。

出仕し始めてから約二年。半之助はすでに、勤めの単調さに飽きていた。仕事は書類の整理であるが、その内容が無味平板であるのに反比例して、どんな些細な字句の末にも、煩瑣を極めた規則と法式があり、一分一厘もそこから動くことがゆるされない。それがなにより、やりきれなかった。

創意やくふうのない仕事、進歩のない事務ほど、人を疲らせ、飽きさせるものはない。そのとしごろの青年たちが、一般にそうであるように、彼も自分の将来に夢をもっていた。はっきりしたかたちではないが、それは充実した、輝かしい、血をわき立たせるようなものであった。