일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면

아오조라 문고

ん」

こう云って登世は、いちど片づけた巻物の一つを持って戻り、「これを見てごらん」とそこへさしだした。権之丞はひろげてみるなり、ああと云った。

「これは、お家の御系図ではございませんか」

「始祖のところをあけてごらん」

権之丞は巻物の巻首を繰りひろげた。すると登世は、べつに巻いてある、新しい紙のほうをひろげ、「これは柳沢家の系図です、つきあわせてごらんなさい、五代の信光は武田五郎といって、大膳大夫信義からわかれたことになっているでしょう、信義はみどうの初代、あきらかに武田氏の直流ということになります」

「しかしこれは、このような御一族系譜は、これまでついぞ聞いたことがございません」

「その筈です」

登世は声をあげて、短く笑った。権之丞はその意味を察したのだろう、はげしく、咎めるように登世を見た。

「まさか、比女さまがさようなことを」

「いいではないか、何百年の昔のことを、少しばかり書き替えたところで、誰に迷惑を及ぼすわけではなし、系図の偽作は、このごろの流行といってもいいくらいです」

「それでは柳沢侯を……」

「わかったでしょう、登世が江戸へ出て来たのは、あの方が甲府城主になったからです、百石そこそこの小身から、表高十五万余、松平の御家号と諱字まで頂き、一族みな権勢の座を占めるという、なみはずれた御出世をなされた、……