후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면
老中筆頭でありながら、大老の呼び名さえ受け、徳川の家門に列せられた。また閨閥をひろげて、その一族はみな、枢要の地位を占めている。……これだけ繁栄している柳沢氏が、指をくわえて、綱豊を迎える筈がない。かれらは百方奔走した。そして、その反面では、一族の潰滅に備えて、或る種の謀計が、めぐらされていたというのである。
宝永二年には銀相場に規格を与え、値上りを禁じたうえで、ひろく、蔵匿された古金銀の運用を命じ、これらを以て、宝永銀という新銀貨を鋳造した。ついで諸侯の領内における、藩札の流通を禁じ、その貯蔵する古金銀を、新鋳のものと交換するように、布令を出した。また貨幣の鋳造は、金座、銀座、銭座といって、その「座」の担当者に限られているのに、甲府城で小判小粒(金貨)の鋳造が許されたが、これらは、新鋳貨によって浮いた金銀を、すべて柳沢一族が横領したものである。という流説がしきりだった。
「登世はこの眼と耳とで、こういう事実を知ったのです」
唖然としている権之丞に向って、登世はさらにこう続けた。
「今年になってからは、甲府城の武具更新の名目で、多くの銅鉄や、必要な資材、工匠がたくさん江戸から送られています、そして甲府では、殺生禁断の法に乗じて、領内の住民から弓矢、猟銃を押収し、馬を集め、穀物の貯蔵をいそいでいる、とのことです