후리가나로 읽는 일본 고전
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
柳田 国男의 年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 135,005자 · 262화면
それで跡隠し雪という名が出来たと言っている。これは越後の魚沼川渓谷などの話であって、わずか形をかえて鳥取県のあたりまで行われているのだが、いくら話だとしてもお大師様の足がデンボであったというのはひどいと思ったものであろうか、他の多くの土地にあるものは、また一趣向を添えていよいよ昔話と近いものにしている。
昔々至って貧しい老女の家に、この晩大師が来て一泊を求められた。何一つまいらせる物のないのを悲しんで、夜ふけにそっと出て隣の稲の一把を盗み、または一本の大根を畠から抜いて来た。ところがこの婆は足が片輪で、指が一本もないので足跡ですぐ発覚する。それがふびんと雪を降らせたのがお大師様であった。その因縁に基づいて、今もこの晩はきっと雪が降り、それをスリコギ隠しとも、デンボ隠しの雪とも土地の人は名づけているという。
この形の話の採集せられている土地は多くまた広く、一つの教訓譚としては首尾整ってもいるが、私などから見ると、これも一種の合理化であって、つまりは古い頃の俗信の一部が、もう稀薄になった結果としか考えられない。大師と名のつく名僧に、そんな足をした人はもちろんあるまいが、雪を自在に降らせるような大師も、いたろうとは思われない。