일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ようねんじだい

幼年時代・晩夏

堀 辰雄

堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면

아오조라 문고

」私はそんな自分の虫の好かない住人達のことよりも、その人達のために取払われた水車の跡が、いまは南瓜の畑かなんかになって、其処にはただ三四尺の小さな流がもとのままに潺々たるせせらぎの音を立てているだけなのに自分勝手な思いを馳せていた。

「しかしその若い息子さん達には、こんな山の避暑地なぞ面白くもないと見えて、八月頃、いつも突然真夜中なんぞにお友達を大ぜい連れて自動車で乗りつけ、一週間ばかり騒いで暮らして、それからまた嵐のように帰って行っておしまいです。そうしてあとにはまだこの土地に馴染のない他所者の別荘番が残って、村人からも忘れられたように、ひっそりと暮らしているきりです。……」

五

その晩、私達は宿の二階の部屋に寝転びながら、深沢さんが夕方描き上げて来た雑木林の絵を前にして、いろんなこの村の話をしあっていたが、きょう宿の主に聞いた爺やの話も出た。

「こういう山の村なんぞに流れ込んで来ている爺やなんというものは、それまでは何処で何を渡世にしていたのかも分からん奴が多いんだそうですよ」と私は言い畢えた。「その孤独になって死んだ爺やだって、それから此処んちのおとなしそうな爺やだって、この村へ渡って来るまでは何をしていたか誰も知らない。