후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면
浴槽の怪
「消えてしまったのです。まさかこの部屋に秘密戸がある訳ではないでしょうね」
蘭堂がボンヤリして尋ねた。
「そんなものございませんわ。本当にこの部屋へ逃げましたの」
「それは間違いありません。一足違いで、僕が飛び込んだのです。ホンの五六秒の差です。それに、あいつは影も形もなくなっていたのです」
蘭堂はやっぱり悪夢にうなされている気持だった。
それから、長い間かかって、その寝室は勿論、凡ての部屋部屋、台所の隅までも、隈なく探し廻ったが、人間はおろか一匹の猫さえも飛出して来なかった。
ゴリラ男は忍術を使うのだろうか、それとも何か人間世界にはない猿族の妖術をでも心得ていたのだろうか。
だが、いくら人外の生物とて、煙となって立昇る筈はない。そこには何かしら人目をくらます欺瞞があったのだ。それがどの様なものだかは、やがて判明する時があるだろう。
浴槽の怪
再び警察官の来邸を乞い、前同様捜索が行われたけれど、何の甲斐もなく、騒ぎが静まって、主客が又以前の食堂に対座した時は、もう夜の九時を過ぎていた。
「ほんとうに有難うございました。先生がいて下さらなければ、わたくし、今頃はこうしてお話なんかしていられなかったと思いますわ」