후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면
悪魔の正体
医員はゴリラ三吉の脈を圧えながら云った。
二人の警官が医員の指図に従って、ゴリラを檻から出して、階上の別室へ運んで行った。
庁内は俄に色めき立った。捜査課長は自室の電話口で、黒瀬と称する男の人相風体を怒鳴り続けた。黒瀬捕縛の非常線がはられたのだ。
ゴリラに毒薬を注射した者は黒瀬の外にはない。何よりの証拠は彼が姿を消したことだ。ゴリラ男の奇妙な身の上話も、三吉という名前もみんな出鱈目に極っている。彼は捉われた同類に接近する為に、巧な手だてを考え出したのだ。
あわよくば同類を救い出す積りであったかも知れない。だが、それが絶望と分ると、彼は我身の安全をはかる為には、同類をなきものにする外はなかった。幸、まだ何も白状していないのだから、今の内に殺してしまえば、彼は永久に安全でいることが出来るのだ。
だが、それ程ゴリラの自白を恐れた黒瀬という男は抑々何者であったか。彼こそ「恐怖王」その人ではなかったのか。
悪魔の正体
警察の物々しい捜索にも拘らず、黒瀬という長髪の男の行衛は、杳として知れなかった。こんなに探しても分らぬ所を見ると、黒瀬という名が出鱈目なのは勿論、あの長髪も、チョビ髭も、黒眼鏡も、みんな変装用の道具であったかも知れない。