일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면

아오조라 문고

美しい朝あけである。

清水港が夢のように近かづいて来る。

船乗りのお上さんも悪るくはないな。

午前八時半、味噌汁と御飯と香の物で朝食が終る、お茶を呑んでいると、船員達が甲板を叫びながら走って行く。

「ビスケットが焼けましたから、いらっして下さい!」

上甲板に出ると、焼きたての、ビスケットを両の袂にいっぱいもらった。お嬢さん達は貧民にでもやるように眺めて笑っている。

あの人達は、私が女である事を知らないでいるらしい。二日目である、一言も声をかけてはくれぬ。

此船は、どこの港へも寄らないで、一直線に海を急いでいるのだから嬉しい。

料理人の人が「おはよう!」と声をかけてくれたので、私は昨夜寝られなかった事を話した。

「実は、そこは酒を積むところですから蚊が多いんですよ、今日は船員室でお寝なさい。」

此料理人は、もう四十位だろうか、私と同じ位の脊の高さなのでとてもおかしい。

私を部屋に案内してくれた。

カーテンを引くと押入れのような寝台である。

その料理人は、カーネエションミルクをポンポン開いて私に色んなお菓子をこしらえてくれた。小さいボーイが、まとめて私の荷物を運んで来ると、私はその寝台に長々と寝そべった。