일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면

아오조라 문고

こんなにいゝ夜は、裸になって、ランニングでもしたらさぞ愉快だろう。

四月×日

「僕が電報打ったら、じき帰っておいで。」ふん! 男はまだ嘘を云ってる、私はくやしいけど、十五円の金をもらうと、なつかしい停車場へ急いだ。

潮の香のしみた故里へ帰るんだ、あゝ何もかも何もかも行ってくれ、私に用はない。

男と私は精養軒の白い食卓につくと、日本料理でさゝやかな別宴を張った。

「私は当分あっちで遊ぶつもりよ。」

「僕はこうして別れたって、きっと君が恋いしくなるのはわかっているんだ、只どうにも仕様のない気持なんだよ今は、ほんとうにどうせき止めていゝかわからない程、呆然とした気持なんだよ。」

あゝ夜だ夜だ夜だよ。

何もいらない夜だよ、汽車に乗ったら煙草を吸いましょう。

駅の売店で、青いバットを五ツ六ツ買い込むと、私は汽車の窓から、ほんとに冷い握手をした。

「さよなら、体を大事にしてね。」

「有難う……御機嫌よう……。」

固く目をとじて、パッと瞼を開くと、せき止められていた涙が、あふれ出る。

明石行きの三等車の隅ッ子に、荷物も何もない私は、足をのびのびと投げ出して涙の出るにまかせて、なつかしいバットの銀紙を開いた。