후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면
私は笑いながら沈黙っていた。
七月×日
朝、寝床の中ですばらしい新聞を読んだ。
元野子爵夫人が、不良少年少女の救済をすると云うので、円満な写真が新聞に載っていた。
あゝこんな人にでもすがってみたなら、何とか、どうにか、自分の行く道が開けはしないかしら……私も少しは不良じみているし、まだ廿二だもの、不良少女か、私は元気を出して飛びおきると、新聞に載っている元野夫人の住所を切り抜いて私は麻布のそのお邸へ出掛けて行った。
折目がついていても浴衣は浴衣だけど、私は胸を空想で、いっぱいふくらませていた。
「パンおつくりになる、あの林さんでいらっしゃいますか?」
どういたしまして、パンを戴きに上りました林ですと心につぶやきながら、
「一寸おめにかゝりたいと思いまして……。」
「そうですか、今愛国婦人会の方ですが、すぐお帰えりですから。」
女中さんに案内されて、六角のように突き出た窓ぎわのソファーに私は腰をかけて、美しい幽雅な庭にみいっていた。
蒼っぽいカーテンを通して、風までが高慢にふくらんではいって来る。
「何う云う御用で……。」
やがてずんぐりした夫人は、蝉のように薄い黒い夏羽織を着てはいって来た。