후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
「うるさいッ。――黙らぬか。――信長は、この心に、桓武天皇の勅を奉じて焼き払うのだ。――胸に、伝教大師の大慈大悲をもって殺戮の命を汝らに下すのだ。わからぬか」
「わかりません」
「わからねば去りおろうッ。邪げするな」
「お手討ちあるまでは、御諫言を申しつづけまする」
「亡者めッ。立て」
「何で立ちましょうや。生きてわが殿の狂気沙汰を見、君家の滅亡に会うよりは、死をもってお邪げ仕ります。――古来、入道清盛をはじめ、幾多の例をみても、仏舎霊閣を業火として、僧徒を殺戮した者に、よい終りをとげた者はありません」
「清盛のは私の怒気だ。彼一門の擁護にすぎぬ。――信長はちがう。そんな儚い痴人の夢を、この地上に描くため、夥しい血と兵燹を弄ぶものではない。――信長は信長のために戦はせぬ。わしの戦は、わしをして旧弊のあらゆる邪魔ものを破壊させ、また、わしをして生々たる新しい世を打建てよと命じる――神か、民か、時か――何かは知らぬが、うけたる使命によって戦うのみだ。そちたちは気が小さい、眼がせまい。そちたちの嘆きは、小人のかなしみだ。そち達の説く利害は、信長一個を出ておらぬ。叡山のごときを、灰としようが、無辺の国土と、かぎりない衆民を擁してゆく世々の末までを思えば、何ほどのことがあろう」