후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
「御理想はそうありましょうとも、これが民心に映るものは、悪鬼の所業と見えましょう。得て、小愛の仁は、衆民によろこばれますが、余りな苛烈や峻厳は、うけ容れられません。たとえそれが、わが殿の大愛から出たものでありましょうとも」
「右を顧、左を眄して、今この時、なにができようぞ。――古来の英雄どももみな、一時の人心を恐れて、禍根を末代にのこして来たが、信長はその根をぬいてみせる。やるからには、徹してやる。さもなくば今日、弓矢をとって中原に出る意義はない」
怒濤にも、間断がある。
信長の声もすこし穏やかに返って来た。三名の臣が、ほとんどそれに抗弁する辞もつきて、首を垂れてしまったからであろうも知れぬ。
――藤吉郎は、折ふし、その日の午ごろ、湖を渡ってここに着いたが、着陣のあいさつのため、中軍に来てみると、この有様なので、さっきから外に佇んでいたが、その陣幕の割れ目から顔を出して、
「よろしゅうござるか。木下藤吉郎ですが……はいってもよろしいでござろうか」
と、中へたずねた。
ふと、ふり向いた。
そこに藤吉郎の顔を見出すと、さながら炎そのものの形相だった信長も、氷の如く張りつめて、死を決していた三名も、