후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
――同じ不破郡の内である。
樋口三郎兵衛は、半兵衛兄妹を、幼い頃から知っていた。今、於ゆうから、小父さま――と、呼びかけられると、その幼い頃の彼女や半兵衛を思い出した。
「城門を開けて、二人を、本丸の書院に通せ」
遂に、彼も我を折った。
三郎兵衛は、具足を解いて、平服となってから書院へ出、兄妹を迎えた。
会うとすぐ、於ゆうに、
「大きゅうなられたな。木下家の奥に仕えていると聞いたが、早いものよ。わしが手に抱いて頬ずりすると、この髯面を痛がって、顔を掻いたりしたものじゃが……」
と、沁々いった。そして、
「半兵衛どのにも、度々のお訪ねに、無情く門を閉じたまま、無礼を重ねたが、戦国のならい、お互い武門に生きる者の辛いところじゃ。……察しられよ」
と、やがて、小やかな膳を調えて、これが一生の別れとなるかも知れぬ。月を肴に、一献酌もうと、打ち寛いだ。
明らかに、三郎兵衛は、討死を覚悟しているものと見られた。彼には、主君の浅井が、到底、信長に抗しきれるものとは考えていなかった。ここ半月や一月は支えても、やがて最期の日は近いと、観念しているふうであった。
「いや、お互い武士ほど儚いものはありません。