후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
「いや、忝い。……仰せはお道理、この三郎兵衛とても、幾夜、考えぬことではござらぬ。――しかし、巷間の伝えるところでは、信長殿というお方は、御気質峻烈、敵といえば、捕虜降参人と対しても、仮借はあらで、打首、本領追い払いなど、随分おきびしいとのことである。――万一、城を開いてから、主家も立たず、幼君の御先途も覚束ないとあっては、三郎兵衛の名や一身などさておいて、武門の嗤われ草、悔いても嘆いても、及ぶことではありますまい」
「その儀なれば、お心やすく思し召されい。重治が一命にかけ、主人藤吉郎秀吉様から、きっと、堀家の安泰と、二郎丸君の御助命は、誓紙をいただいて進ぜまする」
「…………」
半兵衛の眉宇を見つめたまま、樋口三郎兵衛はややしばし黙然としていたが、静かに、その眼を閉じると、はふり落つる涙と共に手をつかえて、
「おねがい申す。……卑怯とお蔑みもあれ。ただ、御友情に」
と、いった。
その翌々日。
樋口三郎兵衛は、長亭軒の城を開き、幼主二郎丸の手をひいて、藤吉郎の軍門へ、降人として訪れた。
藤吉郎はまた、その孤君、その義臣を、篤く迎えて、
「安んぜられよ」
と、将来までを保証した。