후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
叡山と浅井、朝倉の関係は、親密だった。この盟約も、当然、ものをいっている。
――信長の退路を断て!
三者の意見は、一致して、行動に移った。朝倉軍が、湖北の山からうごき出す。浅井軍が、大湖を渡って上陸する。形勢はまさに大津の咽喉を扼し、京都に入り、淀川に待って、大坂石山の本願寺、その他と呼応して、信長を一挙に、その間で屠り去ってしまおうとする作戦かに見られる――
一方。
難波の神崎川、中津川辺の湿地帯で、石山御坊の僧軍や、中島砦の三好党の大兵などと対峙して、連日、苦戦をつづけていた信長の耳に、
「後方に一大厄が出来」
と、その警報が聞えたのは、同月二十二日だった。
詳報はまだ分らない。
しかし――
信長の直感は、
「ちいッ」
何ものかを奥歯にかんだ。
「勝家ッ、勝家」
と、柴田勝家を呼びたて、和田惟政と共に、ここに殿軍せよと命じ、自身は、
「すぐさま、引っ返して、浅井、朝倉を初め、叡山をも、粉砕してくれん」
と、はや用意に取りかかる。
陣中の動揺は争えなかった。柴田勝家は、
「次の詳報が参るまで、もう一夜お待ちあっては」
と、止めたが、
「一瞬に、世の相貌も変ろうとする今、何で!」