후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
夏になると、信長はまた令を発して、兵馬を長嶋へうごかした。
長嶋征伐は、こんどで四度目である。しかもその前の三度が三度とも、不利な戦に終っている。
その第一回には、弟の織田彦七を死なせ、翌元亀二年のときは宿将勝家が負傷し、氏家卜全が戦死し、去年の出征には、部将の林新二郎以下たくさんな戦死があるなど、苦杯を喫しつづけて来た敵である。
この始末の悪い敵にたいして、信長はこういっていた。
「さきに叡山を焼き払って、自分の態度は、厳然と示してある。よって、しばらく彼らの反省と悔悟をわしは待っていたのだ。――にも関わらず彼らの迷妄はさめず、宗教の名にかくれて世衆を惑乱し、それに与さぬ良民は趁って、兇徒を嘯集し、勢いますます猖獗して、ついに天下の禍根たらんとする現状を見るにいたっては、もう断じて、ゆるすことはできない」
そして、彼みずから、陣頭に立った日の面を見ると、さながらかつての叡山攻めのときを思わすような眉をしていた。
果たして。
六万の大兵に配するに、織田家の驍将はほとんど轡をならべたといっていい。
柴田、丹羽、佐久間、池田、前田、稲葉、林、滝川、佐々などの諸将が参加し、羽柴秀吉もまた一部隊をひきいて出陣していた。