후리가나로 읽는 일본 고전
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ぎじんのすがた
日本の怪談
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(ぎじんのすがた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,030자 · 115화면
住職は捩伏せられながら叫んだ。討手の者は皆其処へ集まって来た。六人の者は縄をかけられた。
その翌日、比江山の妻子六人は、比江の磧へ引きだされた。六人の成敗せられることを聞いて、附近の者が集まって来て、それを執り囲んで見物していた。
縄をかけられた六人の者は、磧の沙の上に坐らされていた。小さな末の女の子は母の方を見て泣き続けていた。刀を持った首斬の男はその女の子の傍へ往った。
その時であった。見物人を押分けて長福寺の住職が出て来た。住職は狂人(きちがい)のような眼をして、見物人の方を見返った。
「このうちに植田の者はおらんか、なんと云う人非人じゃ、こうして成敗をせられようとしておる者が、可哀そうじゃないか、この怨みはどうしても忘れんぞ」
住職はこう云って腰へ手をやった。その腰には一本の刀があった。住職はその刀を抜いて立ったなりに腹へ突きさした。群集は恐れてわっと声を立てて後へ退いた。住職は刀を引き廻した。首斬の刀はそれと同時に女の子の首に往った。
住職はじめ比江山妻子の死骸は、その日に新改村へ葬られた。その夜からその附近に奇怪なことがありはじめた。