후리가나로 읽는 일본 고전
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ぎじんのすがた
日本の怪談
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(ぎじんのすがた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,030자 · 115화면
犬か猫かなにかそうした物が寝ているのではないかと思って、じっと眼を据えたところで、その中から這いでて来たように一人の少年が起ちあがって、それが此方の方へ向いて歩いて来た。十二三に見える痩せた男の子であった。光長はすぐ彼の少年は盗人に来たに違いないから、もすこし見届けたうえで、もし盗人であったら酷い目にあわした後に将来を戒めてやろうと思った。光長は咳もしないようにして見ていると、少年はすぐ立ちどまって、後の方を見るようにした。ついすると他の大人の盗人があって、彼の小供に用心を見せに来ているかも判らないと思った。
光長はじっと少年の容子を見ていた。と、物の気配がして今度は萩の繁みの中から黒いまん円い影が見えて来た。光長はいよいよ大人が這いながら出て来たところだと思った。もし盗人であったら一矢に射殺してやろうと思った。彼は座敷に立てかけてある弓のことをすぐ考えた。考えながらその黒いまん円い影に注意した。それは背のひくい横に肥った少年であった。彼は痩せた少年を追って来るように、ひょこひょこと歩いて来たが、痩せた少年の傍へ往くなり、いきなりそれに組みかかって往った。