일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にほんのきんだいてきたんていしょうせつ

日本の近代的探偵小説

平林 初之輔

平林 初之輔의 日本の近代的探偵小説(にほんのきんだいてきたんていしょうせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,706자 · 11화면

아오조라 문고

「私」と明智との関係のうしろには、ホームズとワトソンとの原型がはっきり読者には観取される。おまけに探偵的推理に熱中する時、明智が「もじゃもじゃした頭」をしきりにかきまわす癖なども、意識的か、無意識的かの模倣と言えよう。

しかし、シャーロック・ホームズが中年を過ぎた、理知そのもののような風貌を連想させるに反し、明智は、三十前後の、ぶらぶら遊んでいる、そして犯罪や探偵に関する書物を耽読しているいわゆる「書生」を連想させる。シャーロック・ホームズが大洋をまたにかけて、印度の神秘境から、ロンドンの下町の隅々にまで活躍するに反して、明智の活動舞台は、東京の山の手に限られている。これは、ホームズが既に大成円熟の境に達した押しも押されぬ名探偵であるに反して、明智は、まだほとんど世間に名を知られていない、かけだしの素人探偵であって、その大活動は主として未来に約束されているために、わざと複雑な大事件をあとにまわそうとする作者の下心にもよるだろうが、作者そのものの経験の範囲が、取材や舞台の限定を余儀なくしているせいもあろうと思われる。最も近代的犯罪に適した下町を選ばずに、山の手の小さい通りや、戸山ヶ原などが選ばれているのは、恐らく、作者の在京時代の経験(作者は今は大阪に住んでおられるが、東京にそうとう長く在住した人であること