후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
泉 鏡花의 日本橋(にほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,697자 · 177화면
艸冠
五十七
――持たんのか。一本しかない刃物なら、暗撃にしろ。離れて狙え。遠くから打て。前に廻って、名告掛けて、生命の与奪をすると云うに、敵の得ものを用意しない奴があるものか、はははは、馬鹿だな。」
艸冠
五十七
「ああ、言わっしゃる。」
赤熊は身構、口吻、さて、急に七つ八つ年を取ったように老実に力なく言うのであった。
「今言わしゃったは度胸でないで。胆玉でないですだ。学問の力だ。国手の見識ですわい。
詫入りますで、はい。
もとより将軍様に直訴する云うたほどですで、はじめから国手の身体に向うて手を挙ぎょうとは思わんのですれど、ものは発奮だで、赫としたでな。そりゃ刃物措け、棒切一本持たいでも、北海道釧路の荒土を捏ねた腕だで、この拳一つでな、頭ア胴へ滅込まそうと、……ひょいと抱上げて、ドブンと川に溺める事の造作ないも知ったれども、そりゃ、あれを見ぬ前だ。
あれよ、……あの、大学校の大教室に、椅子で煙草を喫んでござった、人間離れのした神々しい豪い処を見ぬ前だで――あれを見た目にゃ、こんなその、土竜見たようになってしもうた俺が手で、危いことするは余り可惜ものだ思う気が、ふいと起ってどうにも出来ねえのですのだで。