후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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「そん先生は死んでみたこつがあるのかのう?」。
「そげんこつぁ知らん」。
といったら、対手が真剣なだけに杉山は言葉の空虚を見透かされたようなひけ目をかんじてきた。そのときの、――じっと何ものかを見据えている来島の眼がきれぎれに頭をかすめる回想の中から輝きだしたのである。俥が吉見屋へ着いて、おりようとしたとき、
「杉山さん」。
と、うしろから呼びかける声が聞えた。黒い塀の前に泥溝のような川があり、人の影が小さい橋の袂からちかづいてきた。麦藁帽を片手でおさえながら、
「恒喜さんがこの手紙ば先生に渡してくれちうておいてゆきなさったです」。
せかせかとした調子で言ったのは、本屋をしている同志の森斧吉である。「来られたらすぐ渡してくれというとりました」。
「そんなら、――行ったのか、来島は?」。
杉山は妙に落ちつきのない気もちになってきた。軒灯のあかりで手紙を読んでみると、大兄の心づかいは身に沁み申し候、誓って軽挙妄動いたさぬよう心がくべく候えば御安心下されたく、ついては申しおくれ候えども出京に際して森君より金十八円拝借いたし候えば御都合よろしきときお返却下され度願上候、在京中万一のこと有之節は万事可然お取計らい願い申候、不一、――と癖のある文字で書いてあった。