일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면

아오조라 문고

「こりゃ、むろん、恩賜館組もうごくぞ、彼等にとっちゃ絶好の機会だからな」。

新藤の声は自信にみちみちている。恩賜館組というのはその頃、木造建築で埋まっている校舎の中で、たった一つ恩賜金を基本にして建築された煉瓦づくりの建物で、その五階の一室を倶楽部のようにしてあつまっていた若い教授の一団をさすのであるが、その中で学生のあいだに、もっとも人気のあったのは政治哲学を担当していた大山郁夫だった。

新藤は二タ月前、学校の内部に銅像問題が起ったときにも恩賜館組の教授を歴訪して学生の立場を了解してもらったことがある。銅像問題は、当時の学校当局が大隈侯爵夫人の銅像を中央校庭の隅にある大隈総長の銅像とならべて建てようとする計画を事前に知った学生が騒ぎだした運動であるが、その計画は最初から若い教授と、一部の学生のあいだから起る反対を予想して、内密のあいだに工事が進められていた。そのキッカケをつくったのは西方たちのいる政治科のYクラスであるが、最初、大田茂という、一見して右翼の壮士を思わせる、でっぷりと肥った学生が、一人で各科の教室を説いてまわった。その鈍重で一風変った動作のために大田には半ば軽蔑の意味をふくんで「西郷どん」