후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
此処へ来ると、刻々に動いてゆく情勢の変化が手にとるようにわかる。新聞の論調も天野派に対して必ずしも有利ではなく、天野派の背後に大きな黒い影がうごいているという臆測が少しずつ、かたちをあらわしかけていた。
この社には岩橋のほかに大学の先輩である社長の木村銅太郎がいたが、彼は学生時代から天野博士の指導をうけ、卒業するとすぐに博士の経営下にある「東洋経済」に入社して今日の地位を築きあげた男であるから、本来ならば岩橋よりもむしろ彼の方が中心になって動くべきであるが、早くも五十をすぎて、天神ひげを生やしたこの温厚な老人は一切を岩橋に托し、――というよりも、むしろ自分は超然として運動の外に卓立し、岩橋の行動を冷静な眼で傍観視しているというかんじだった。
新聞は競って両派の動静について報じているし、校友や学生の会合は毎日のように場所を変えては開かれていた。しかし、学生の動きはほとんど天野派に集注し、それが次第に外部へ微妙なひろがりを持ってゆくのに対して高田派は、大隈老侯処断という最後の切り札だけにたより、内部工作によって事件を明るみへ出さずに暗黙のうちに解決しようとしていた。