후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
岩橋を中心とする革新団の首脳部は講堂の真下にある会議室にあつまり、今後の方策について協議をかさねていたが、そこへ校友の一人が入ってきて、学校側が嘆願したために警視庁は家宅侵入罪として強行処断を行う準備にとりかかっているということをつたえた。
「集合!」。
と叫ぶ声が校庭の片隅から聞え、剣道部の森高が熟柿臭い酒気を吐きながら講堂へ入ってきた。聴衆席には、まだその場を立ち去りかねている二百人あまりの学生が残っていた。加藤清が演壇に立ち、感激に声をふるわせながら彼の心境を説明していた。こんなに早く、バタバタと彼等の勝利の日が出現しようとは夢にも思わなかったであろう。
「私がどんな思いで今夜の喜びに接する日を待っていたか、ああ諸君、天は正義に味方する、天野博士がいかなる思いで今日までの苦艱を忍んで来られたか、私は今や言うべき言葉もない」。
しかし、感激にむせんでいるのは加藤ひとりだけで、聴衆はほとんど彼の言葉を聴いてはいなかった。彼等は唯、だしぬけに出現したこのような一夜を茫然として過しているだけである。生理的な若さが、このような途方もない時間を、少しでも長く持ちこたえようという気持を駆りたてるのだ。