후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
総理大臣はいかに考えられるか?」。
「いや、そのことは、一切、大隈外務大臣にまかしてごわす、――何一つ文句はござりません」。
「断行か中止か、総理大臣としての御意見は?」。
「断行あるのみでごわす」。
黒田はむっつりおしだまったまま席に就いた。そのあとで後藤象二郎が立ちあがって条理整然たる反対意見を述べた。これに対して大隈の長広舌があり、改正派と中止派とが交るがわる立って激論を闘わしたが、ついに結論を見るに到らず、一旦休息の上、論議をつづけているうちに、いつの間にか夜があけてきた。「東京日日新聞」はその日の閣議の模様を報道した中に次のような言葉を挟んでいる。「上を下への混雑湧くがごとき中に黒田伯のみは断然として毫も動かるるの色はなく、恰かも不動明王が猛火を背負って泰然自若たるの色あり。大隈伯もまた猛火の中に纏を持ちて四方八方の勢いに当らるるごとき状あるは両伯の勇気のほど驚き入るのほかなし。云々」。
結局九人の閣僚の中で、改正案の賛成者は大隈を除いて、黒田と榎本の二人に過ぎなかった。――大勢はすでに中止に傾いていることは明白であったが、しかし、黒田は内閣総理大臣であり、彼の意見を無視して、多数決による結論に達することはできないので、いよいよ同じ月の十八日、御前会議によって最後の断を下すことになった。