후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうがくととうきょう
望岳都東京
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 望岳都東京(ぼうがくととうきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,243자 · 61화면
我庵は松原つつき海近く富士の高根を軒端にそ見る
という歌は、静勝軒の大展望観の一部を歌ったものに過ぎないとしても、江戸城の創建者が其処から見られる山に対して可なりの注意を払ったであろうことが想像されるのである。
道灌が江戸城を築いた頃は、月の入る可き隈もなしと歌われた通り、武蔵野は一望曠漠たる茅原か又は雑木林で、展望を遮る高い建物や、石炭の煙などは皆無であったから、静勝軒からは居ながらにして、いつも(恐らく)山を望むことが出来たであろう。併し今の東京となってからは、そうは行かなくなった。殊に彼の煤煙は最も邪魔物であるから、少くとも東京から山を望むには、空気が乾燥して透明である冬季の晴れた日という一般的条件の外に、煤煙を一掃する為に可なり強い風が吹くという条件を伴う必要が生じて来た。其風も北西の風でないと好適とはいえないのである。若し是等の条件が一つでも欠けて居れば、雪嶺天を界する壮観は到底望まれないものと思って誤りはない。
東京から見られる山の南限は天城山であろう。試に市内の高処に登って遠く眼を南方に放つと、南南西に当って遥の地平線上に、高低参差たる三、四の峰頭を幽かに認めるであろう、之が伊豆半島の天城山で、右端の最も高いのが伴三郎岳である。