후리가나로 읽는 일본 고전
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やなぎばしものがたり
柳橋物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 柳橋物語(やなぎばしものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,300자 · 202화면
そして五六たびも来たと思うと、いちどきに店の荷を半分も買ってゆこうとした、彼女の良人は舟八百屋をしているが、おせんの店のほうが問屋で卸すより安いので、こっちから買って商売をしようという積りである。気の毒ではあるがおせんは断わった。――こんな売り方をしているのは一人でもよけいに安く買って貰いたいからである、又売りをされるためではないのだから、はっきりそう云った。お勘はそれなり寄りつかず、もっとひどい悪口を云いまわったらしいが、どうやらこんどは近所が相手にしなくなったようであった。
店が順調になると松造はまた五六日おきにしか来なくなった。相変らずぶすっとした顔で蓬臭い莨をふかし、怖いような眼で家の中を眺めまわしたり、おせんの付けている絵解きのような帳面を退屈そうにめくってみたりする。ごく稀には幸太郎をつれて、浅草寺などへゆくこともあったが、ひと晩泊るときまって朝早く帰っていった。――古河から来た小僧の云うところによると、松造夫婦は気が合わず、お鶴というあの子は親類から貰ったのだそうで、それがまたどうしても夫婦になつかないため、そのうち親元へ返すことになるだろう。