일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さくらのみのじゅくするとき

桜の実の熟する時

島崎 藤村

島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면

아오조라 문고

と呼ばれた頃のことに思い比べると、皆もう別の人達だ。唯、毎日のように互いに顔を見合せていては、稀に逢って見る年の若い人達のように、それほど激しく成長を感じないまでだ。同級の学生の多くは捨吉よりも年長であったが、その中でも年齢の近い青年の間に余計に捨吉は自分と一緒に揃って押出して行くような力を感じた。互いに腕でも組合せて歩いて見るというような何でもない戯れまでが言うに言われぬ爽かな快感を起させた。

四年の学校生活も追々と終に近くなって行った。同級の学生は思い思いに播いたものを収穫れようとしていた。又た、せっせと播けるだけ播こうとして、互いに種卸すことを急いでいた。気早な連中の間には早や卒業論文の製作が話頭に上って来た。長いこと日課を放擲して顧みなかった捨吉も漸く小さな反抗心を捨てるように成った。彼は自分の好きな学科ばかりでなしにもっと身を入れて語学を修得したいと思い立つように成った。菅は独逸語までも修めようとしていたが、捨吉はむしろ英語の専修に心を傾けた。基督教の倫理や教会歴史を神学部で講ずる学校の校長が捨吉の方の組へも来て時代分けになった英吉利の詩と散文とを訳してくれた。