후리가나로 읽는 일본 고전
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さくらじま
桜島・日の果て・幻化
梅崎 春生
梅崎 春生의 桜島・日の果て・幻化(さくらじま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 169,810자 · 345화면
ただ砲弾だけが正確に炸裂し人員を殺傷した。部隊は忽ちにして大混乱を起した。花田軍医中尉はその中にいた。
炸裂の破片は、花田中尉の当番兵を即死させ、余勢をかって花田中尉の脚を傷つけたのだ。道路にあふれる死屍と傷兵を見捨て花田中尉は住民の女の肩につかまり、東方に向け戦場を離脱し密林を抜け、インタアル付近の小部落に落ち延びたと言う。此の事実を宇治達が知ったのはずっと後のことである。宇治たちの大隊は盆地を横断し、盆地の南入口付近の密林中に行嚢を解き、仮小屋や鐘乳洞に分散、専らツゲガラオ飛行場に対する遊撃戦を待機していた。だから北入口で砲撃された後尾の情況は知らぬ。花田中尉は戦死したものと思われていた。しかし北入口から逃れて来た傷兵やインタアル付近に居る海軍部隊の報告を綜合すると、花田中尉の行動は自ら明かとなって来た。
脚部に負傷したとは言え軍医ともあろうものが、死傷者を見捨てて戦場を離脱したということは何であろう。その事実は秘されていたにも拘らず口から口へ広がっているらしかった。北入口から離脱したとしても、当然彼は南入口付近に屯する遊撃大隊に合流すべきであったのだ。