후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,078자 · 285화면
形ある物が遠ざかれば影は歪み、そしておぼろになり、消えてしまう。
――そうだ、事実を伝えることはむだではない。
甲斐は日記を読み続けた。
「同じ年九月、江戸屋敷焼亡。また、亘理さま(安房宗実)御二男、刑部宗定どのをもって、小野の伊東家を再興された。元高二千六百七十石のところ、改めて千八十五石となる」
故新左衛門の養嗣子采女は、まだ柴田外記に預けられて登米郡にいた。そして明くる年の七月に、そこで病死したのだ、と甲斐は思った。
「同じく九年一月、奥山大学が仙台で幕府の国目付(千本兵左衛門、水野与左衛門)に覚書を差出した、しかし両目付はこれを拒んで受取らなかった」
大学はそのまえ、自分に交渉しようとしたし、自分が面会を避けると、船岡へいって母に訴えた。彼の訴願は、「寛文三年このかた自分の意志で国老を辞任したのに、罪あって押籠められたというように届けられたそうである、この点を公儀において究明してもらいたい」そしてまた、「伊達家中の悪政を公儀の御威光によって一掃してもらいたい」ということであった、と甲斐は思った。
甲斐は朱筆を取って注を加えた。
――大学は今年(寛文十一年)になってまた幕府国目付に面会を求め、かつて千本、水野両目付に拒まれた訴状を差出した。