일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほうねんぎょうでん

法然行伝

中里 介山

中里 介山의 法然行伝(ほうねんぎょうでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,110자 · 131화면

아오조라 문고

二

この怨みが積って保延七年の二月定明は時国を夜討ちにした。その時に勢至丸は九つであった。隠れて物の隙から見ていると敵の定明が庭に矢をはいで立っていたから勢至丸は小さい矢をもって定明を射た。それが定明の眼の間に当った。定明はそのままこの所を逃げ延びて了った。

父の時国は夜討ちの為に深い傷をうけて死に瀕する時、勢至丸に向って云うことには、

お前はこのことから会稽の恥をおもい敵人を怨むようなことがあってはならぬ。これというのも偏に先きの世の宿業である。若し怨恨を結ぶ時にはそのあだというものは幾世かけて尽きるということのないものだ。そこでお前は早く俗を遁れ、家を出でて我が菩提をとむらい、自らの解脱を求めるがよい。

といって端座して西に向い合掌念仏して眠るが如く息が絶えた。

二

一方勢至丸の父の仇定明は、ここを遁げてから隠居して罪を悔い念仏往生の望みを遂げ、その子孫は皆法然上人の余流を受けて浄土門に帰したということである。

さて、この勢至丸の生国に菩提寺という山寺があった。この寺の院主観覚得業という人は延暦寺に学んだ者であるが、そこでは望みが遂げ難いと思って、南都に移って、法相を学んで卒業した。