일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんやのしちょう

深夜の市長

海野 十三

海野 十三의 深夜の市長(しんやのしちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,982자 · 220화면

아오조라 문고

それはまるで、蚊が血を吸うときに、人間の身体に嘴を刺しこんだような恰好だった。――丁度一分ぐらい経ったと思われる頃、撥条が外れたようなジジーという音がした。すると速水は、床から器械を外すのであった。

「もう済んだのかい」と僕が訊くと、

「いや、次だ。……」

そういって、彼はクルリと腹匍いになると、その器械を抱えた儘、向うの方へソロリソロリと芋虫のように匍ってゆくのであった。……

そんな風にして、彼は床の下をあちらこちらと匍いまわり、およそ二十近い個所に、丹念にかの器械の嘴を突きたてては、ジジジーと止めの音をさせていった。僕はいい加減退屈したころ彼はその器械を袋の中に収めた。

「もう済んだのかい」

「準備は済んだ。これからいよいよ本舞台だ。君、こいつを頭から被りたまえ、こんな風に……」

どこに持っていたのか、彼が私に渡したものを見ると、ゴム製の防毒面のようなものだった。しかしそれはたいへんに簡単で、まるで海水帽を少し長くしたほどの手軽なものだった。なぜそんなものを被るのか分らないが、云われるままに、彼を真似て頭の上からスッポリ被った。彼は手を伸ばして僕のマスクを直してくれた。