일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんやのしちょう

深夜の市長

海野 十三

海野 十三의 深夜の市長(しんやのしちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,982자 · 220화면

아오조라 문고

21

その革袋の中には、いかなる品物が潜んでいるのだろう。

21

凱旋道路のところまで駆け足で行ってみると、意外にも一台の黒い自動車が、雪の綿帽子を被ったまま、ジッと停っていた。速水がオーイと声をかけると、自動車の扉がサッと開いた。待っていた運転手が、速水の声に応じて、内側から開いたものらしかった。

僕たちが、腰を下すよりも早く、自動車は素早くスタートを切った。――運転手は幅の広い背中をこっちに見せて、黙々とハンドルを握った。車は雪明りの人跡杜絶えた街路を矢のように走っていった。ソッと夜光時計の盤面を見ると、ウラニウム針はピタリと正三時を指していた。

僕は、横に並んでクッションに腰を下している速水をつッ突いた。すると彼は何ごとかと愕いたような顔付で、僕の方に耳を寄せてきた。そこで僕はその耳に口を近づけて、ソッと囁いた。

「君は何故、あんな場所に、あんな塔を建てたのだい。一体何をするのが目的なのかい」

「…………」

速水は無言で、僕の唇から自分の耳を引き千切った。

暫くすると、僕はまた彼の脇腹をつッ突いた。すると彼はまた耳をソッと寄せてきた。

「あの高塔は、夜になるとあの通り聳えているが、夜明けになるとスルスルとエレヴェーター式に、地下に降りてしまうのだろう。