일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんやのしちょう

深夜の市長

海野 十三

海野 十三의 深夜の市長(しんやのしちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,982자 · 220화면

아오조라 문고

5

自分だけよければそれでいいと云うんだろう。男らしくもない」

「君は僕に速水氏のところを教えないというんだな」

女はフフンと鼻で嗤って、意地悪そうに僕を見ていたが、

「誰も教えないとは云やしないわよ。……行きたけりゃ此処に書いてあるから、地図をよく見てゆくがいいわ」

そういうと女は、突然袖をたくしあげて、肉づきのいい真白な二の腕をヌッと、目の前につきだした。

「…………?」

僕は非常に面喰った。よく見ると、何時書いたものか、女の二の腕の裏側から腋の下へかけて、青いインキで詳しい地図が丹念に書きこんであった。

5

言うのも恥かしいことながら、僕は力強いもののために動かされかけた。しかしその刹那、僕は勤め先の首尾のことばかりが気になった。どうやら甘美な雰囲気に一歩を踏みこんだものの、その甘美な味が感ぜられれば感じられるほど、なんだか恐ろしくなってきた。僕は事件に深入りしないうちに上司へ具申して、身の潔白を立てようと思ったのであった。

そこで僕は、萎縮しきった浅間信十郎になりきって、虎御前の腕に書きつけられた地図を思い出しながら、通り懸った円タクを拾って、寝静まった丸の内街に向けて走らせた。