후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
その他いろいろなちぐはぐな出来事があとからあとから起りました。或る日私は上野公園を、とうに死んだ筈の友人と歩きながら葉桜の感触を批評し合いました、その時どうしたはずみか桜の樹にいた毛虫が落ちて私の襟元にさわり、はっとした途端に私は書斎に還されましたが不思議なことには今時分いる筈のない毛虫に、刺されたとしか思えない(診て貰った医者もそういいました)赤いはれが襟元に残っていたのでした。
こんな状態が続きますので学校の方はとうとう中途でやめてしまい、幸か不幸か別にその日その日には困らなかったので日がな一日この不思議な世界に浸り切っていたのです。
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だが一方から見れば私は幸福でした、現実のこせこせした問題から隔離されて自由に空を飛び、水に潜って、古い形容詞でいえば千変万化の生活を楽んでいたのです。私の周囲には四季の花が馥郁と匂う日が続くかと思うと、真夜に誰もいないホテルをうろつくこと、又は夢の中での殺人(恐ろしいことにはそれと全く同一のことが新聞紙に報ぜられ、これはその後迷宮入りのようです)などの話がまだまだあるのですが、余り筆を執ったことのない私はもう大部疲れて来ましたので、早く結末、現在私がなぜこんな精神病院なんかに入れられたか、を書くことにします。