후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
そういわれて我に還った私は、いつになく耳朶がぽっと※らんだのを意識しながら
「いや――。それはそうとさっきの式の中にですねKというのがあったようですが、それはどんなことを表わしているんですか」
「はッははは、早速この式を利用しようというんですか――、なるほど、なるほど、はッははは、Kというのはね。或る係数ですよ、これは、その時の状態によって加減しなければならん数を表しているんです――、が、まアあの木美子だけはお止しなさい、木美子の場合にとっては、この係数が零なんですよ、だからこの式に零をかければ、結局全部が零になってしまって、一向に反応がない、ということになりますからネ」
「しかし……」
私がいいかけた時に、又ドアーが開いた。
現われた彼女は、さっきと同じように四ツ足半の足巾でドアーからのテーブルに来、左手でグラスを置いて、又機械のように正確な足巾でドアーの奥に消えて行った。
「おや? 彼女は左ぎっちょですかね」
私が呟くのを聞いた鷲尾老人は、何を思ったのか
「えらい! 君はなかなか見所があるですぞ――」
私がびっくりしているのも構わずに
「うむ、なかなか観察が鋭い、君ならば或いはわしのいうことがわかってくれるかも知れんナ――どうじゃ、わしの研究室に来て見ないかね」