후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
あんなにも信頼していた数字、日附に、無慙にも裏切られた鷲尾老人が、遂に卒倒してしまったのだ。
私も最早日附どころではなかった。木美子と一緒に水をのませたり、医者を迎えに走ったり、すっかり慌てふためいてしまったのである。
× ×
鷲尾老人は、現在東京の西部にあるA精神病院に収容されている。
「つい一ト月ばかり前までは、ほんとにいい叔父様だったのに……」
木美子が、淋しげに私に囁くのである。
「叔父様は、あのビルの管理人を、もうずいぶん長いことしていたのです。それがつい一ト月ほど前に、下水道のなかの地割れの地下線が出ているのを見つけて、危いから片づけようとして触ったもんですから感電して刎ね飛ばされ、大変な騒ぎをして――、その時頭の打どころが悪かったせいか、それ以来すっかり電気気違いになってしまったの、そして木美子の神経は白金で出来ているとか、(震災で両親を亡くしてから、ずうっとあの叔父様のお世話になっていたのは本当なんですけど)だからこれからは右手と右足とを一緒に出すようにして歩け、とか、こんどはこの部屋をバーにして助手を集めてやるんじゃ、とか、とても変なことをいい出して来たのよ。