후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
六
叔父の案内で、中野は四季の花の咲き乱れる花園を抜けて、研究室の方に進んで行った。
硬質硝子で造られている研究室の採光は、申分なかった。地上には一階しか出ていなく、平家のように見えたが、実は地下に数十階をもっている広大なものだった。地階の部屋には、全部冷光電燈がつけられてあった。冷光電燈はエネルギーを百パーセント光として使っているもので、普通の電燈のように、大部分を熱に消費してしまい、僅かにその何パーセントかを光として利用するものとは比べものにならないほど高能率のものだった。その上温度と湿度を調節され、クリーニングされた空気が爽かに流れている。ただ一つ、何時の間にか慶子が姿を消してしまったのが残念であったが……。
叔父はそんなことには一向にお構いなく、中野に振りかえる余裕も与えないほど、どんどん進んで行った。
最初に押したドアーには、第二五六号室と書かれた札が下っていた。そして、ドアーを開けると、いきなり足元に慕い寄って来た小動物があった。
思わず後退りしながら確かめると、それは小犬ほどしかないけれど、間違いもない象なのだ。アッと思って眼を上げると、その眼に今度は小牛ほどもあろうかと思われる化け物のような蟋蟀が写った。