일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

かせいのまじゅつし

火星の魔術師

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면

아오조라 문고

黒吉は、ちらりと葉子の方を見ると、黙々と呼吸を整えながら、一つ二つと数えるようにブランコをゆり始めた。

やがてそれが、大ぶりになって来ると、丸太組の小屋は、どこからともなく、鈍い軋みの音を、伝えて来た。

(アッ……)

小屋全体が、一つグンとゆれたかと思った瞬間、黒吉の体は、一つの桃色の肉塊となって、宙へはじき出された。

その肉塊は、空でグルッと宙返りをする、かと見ると、もう葉子のブランコへ飛移っていた。

それは、まだ観客の眼の底に、桃色の線が残っている程、瞬間の離れ技だった。そして、観衆が思い出したように、ざわざわとしながら、激しい拍手を送る頃には、黒吉は既に、葉子の暖かい乳房の間に固く抱かれて、自分の劇しい動悸の音を、聴いていた。

拍手の音が、ようやく静まって来るとブランコの上の、二つの肉体は、縺れ合うように極めて徐々に注意深く動いていたが、すぐその縺れが、解けたのを見ると、葉子は、脚でブランコの綱をからんで、垂下り、そのほの白い手の先きには黒吉が、足を吊されて伸び伸びと、ぶら下っていた。

そして、葉子の腰の辺りが、くねくねと微妙に動いたかと思うと、程よく調子をとられた、接ぎ合わされた一組の肉体は、頸の痛いのも忘れて、一生懸命見上げている観客の頭上に、揺れ始めた。