후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
「君、何だか変だね。まさか酔っているんじゃあるまいね。マア兎も角上り給え」
と勧めたが、愛之助はそれを半分も聞かず、表へかけ出して、待たせてあった車に飛込むと、早く早くとせき立てて、行先も告げずに発車させてしまった。
それから彼は、次々と行先を変えて、二時間ばかり、殆ど東京中を乗り廻した。しまいには運転手の方がへこたれて、「もう勘弁して下さい」と云い出す程も。
「ネエ旦那、車庫が遠いんですから、もういい加減にして下さいませんか」
運転手は車を最徐行にして、くどくどとそんなことを云っていた。
ふと窓の外を見ると、一軒の大きな酒屋が、今丁度戸締りをしているのが見えた。
「降りるよ。降りるよ」
愛之助は突然車を止めさせて、十円近くの賃銀を支払って、車外に出ると、いきなり今戸締りをしている酒屋へ飛込んで行った。
「一杯飲ませてくれ給え」
「もう店を締めますから」
小僧がジロジロ愛之助の風体を眺めながら、無愛想に云った。
「一杯でいいんだ。グッと引かけてすぐ帰るから、君頼むよ」
余り頼むものだから、奥の番頭が口添えをして、小僧がコップ酒を持って来た。
「イヤ、桝で呉れ給え。