후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
この馬鹿馬鹿しい間違が、実は両品川対面のいとぐちとなったのだ。若し青木愛之助が彼のポン引紳士に出合い、この秘密の家に来て、偶然低音電鈴事件が起らなんだなら、あんなに早く、もう一人の品川四郎を発見することは、到底出来なかったに相違ない。なぜと云って、電鈴事件が起ったから、彼は隠し戸の奥の暗室へ這入ったのだ。そして、暗室へ這入ったればこそ、彼の小さな節穴を発見し、それに不思議な興味を感じる様にもなったからである。
だが、彼がその奇妙な思いつきを発見したのは右の出来事の三日後であった。実に滑稽だった。併し、考えて見ると近来にない収獲だぞ。あの暗闇の中に、恐怖の為に冷汗をかいて震えた経験丈けでも、二十五円の値打はある。それに、あの家の用意周到な構造はどうだ。まるで探偵小説みたいだなどと楽しい反芻をやっている内に、ふとそれに気づいたのである。そして彼はその不思議な思いつきに有頂天になってしまった。
「素敵素敵、こいつはとても面白くなって来たぞ」
で、早速外出の支度をすると、車を、例の秘密の家へと走らせた。念の為にポン引紳士を真似て、二丁程手前で車を降り、門を這入るにも、人通りのない折を待った。