후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
青木にはそれの神秘で奇怪な所が気に入った。品川はそれが生々しい現実の出来事であったが故に心をひかれた。何と不思議なことには、その事件と云うのは、非常に現実的であって、しかも、同時に探偵小説家の夢も及ばぬ、奇怪千万なものであった。
先ず順序を追ってお話ししましょう。
秋、招魂祭で九段の靖国神社が、テント張りの見世物で充満している、ある昼過ぎのことであった。
青木愛之助は、例のいかもの食いで、招魂祭と云うと、九段へ行って見ないでは承知の出来ぬ男であったから、(彼はこの九段の見世物見物も、その月の上京中のスケデュルの一つに加えていた程だ)時候としては蒸し暑く、ほこりっぽい、いやな天気であったけれど、薄いインバネスにステッキという支度で、電車を降りると、九段坂をブラブラと上って行った。
一寸余談に亙るが、彼はこの九段坂というものに、変な興味を抱いていた。と云うのは、彼の非常に好きな村山槐多という死んだ画家があって、その槐多に探偵小説の作が三つばかりあるのだが、ある探偵小説の主人公は、舌に肉食獣の様なギザギザのある、異様な男で、その男が遺言状か何かを、この九段坂の石垣の石のうしろへ隠して、その場所を暗号で書いて、誰かに渡すという様な筋なのだ。