일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면

아오조라 문고

だが、どうも死体の様な大きなものではない。

愛之助の好奇心は極点に達した。

「アア、あれはおがんでるんじゃない。接吻しているんだ」

男の仕草がふとそんな感じを与えた。だが、一体全体何に接吻しているのだ。死体にか? 辛抱強く見ていると、遂に男が身体を動かした。今まで隠れていた小テーブルと、その上の物体があらわになった。

同時に松の木がガサガサと音を立てて、烈しく揺れた。愛之助が驚きの余り、危く枝を辷り落ちようとしたからだ。だが、彼は咄嗟に気を取り直して、身体の位置を安全にして、その物体を熟視した。

そこには人間の、まだ若い女の、首丈けがテーブルにのせてあったのだ。しかも、今胴体から切離したばかりの様に、生々しく、血のりにまみれて。

愛之助がそれを一目見た時、あんなにも驚いたのは、一刹那、若しやその首が妻の芳江のではないかと思ったからだが、すぐそうではない事が分った。見も知らぬどこかの娘さんだ。

幽霊男は、見慣れぬ型の金属製の燭台を手にして、それをさしつけ、さしつけ、つくづくと女の首に見入っていた。

首は目を半眼にして、眉を寄せ、口を開き、歯と歯の間に舌の先が覗いている。