후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,044자 · 575화면
七月十八日
それがようございましょう。
きのう所得税のための決定が申告どおり来ました。去年四月―本年四月迄。私のような職業は百円について七円五十銭です。七百円の収入とすれば、五十二円五十銭です。それが四期、分納。十三円十二銭五厘。これが一度。六十何円の収入からそれだけ払うのも大変なわけですね。七百円は最低です。新税法の。来年は当然多くなり、しかし其を払う当時の収入は如何にや、と申す次第。涼しくもない世帯じみたお喋りで御免なさい、でも一寸面白いでしょう?
七月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
七月十八日 第四十七信? 八かしら。
今夕刻の六時です。けさあれからずっと上野に来て。ここはこんなにひろくて風が通っているのにこんなに手がねとつくところを見ると、又きょうも三十三度でしょうか。
十七日朝というお手紙が珍しくけさついて、その返事もここでかきます。
その前にね、何だか気になることがあるの。あなたは「過渡時代の道標」のとき、ここで下拵えなすったとき『新潮』の昭和二年というのなどをずっとおよみになりましたか? 論文の見出しのところ(目次)へ万年筆でカギをかけたりなすったことがありましたろうか、そんなことはなさらなかった?